2018年の「ホワイトデー」の推計市場規模は前年比約10%減の約530億円。
2018年の「ホワイトデー」の推計市場規模は前年比約10%減の約530億円。昨年の約590億円から約60億円の減少と推計される。ではなぜ2018年の「ホワイトデー」の推計市場規模が前年から約60億円も減少してしまったのか。その理由などを考察してみると・・。
1・「バレンタインデー」に「本命チョコ&プレゼント」を贈る人が減少したから。本来「ホワイトデー」は「バレンタインデー」のお返しと意味づけられていたが、本命としてプレゼントをもらう人が減ってしまい、お返し需要も減ってしまった。それも本命としてのプレゼントをもらった人からのお返しは2倍以上の単価になることが多いので影響が大きい。
2・「ホワイトデー」の意味そのものを知らない、もしくはバレンタインプレゼントにお返しをするということに関心を持たない人が増えたから。義理チョコのお返しをしない人も少なくない。年中行事のように行われてきたことも、時代の流れや世代の交代が進むとその意味合いが薄れていく。これからはなぜそれが必要でなぜそれを行うことで人生が豊かになるのかを伝え続けることが重要である。
3・「バレンタインデー」のチョコレートのように「ホワイトデー」はコレをというマストアイテムが今年も生まれなかったから。じつは「ホワイトデー」の推計市場規模は2014年をピークに毎年減少している。この4年間で約200億円も減少しているのは「ホワイトデー」に新たなスーパースターが誕生していないことも要因ではないか。プレゼント用だけでなく、「ホワイトデーにはこれを食べよう」「ホワイトデーにはこれをしよう」「ホワイトデーにはここに行こう」「ホワイトデーにはこれを着よう」といった世の中のルールが確立されることが大切。その点、可能性を感じるのは株式会社不二家が制定している「不二家パイの日」のように円周率の3.14(π=パイ)にちなんで不二家のパイを「ホワイトデー」に食べてもらおうという発想。パイは生地を何度も折り返し層を重ねて作るのでお返しの日にふさわしい食べ物との理由づけも。
※写真は「ホワイトデー」の記念日名らしく白い「マシュマロ」と「大福」。そして日本記念日協会の本『すてき記念日』の「ホワイトデー」のページ。尚、推計市場規模の金額は億の単位の下一桁が0か5のどちらに近いかを判断し、近いほうに当てはめて発表。上記の文面、金額などを番組、紙面、Web上などでの使用を希望するときは必ず日本記念日協会まで電話(0267-68-2465)で連絡をして許可を得てください。