記念日の動向:記念日文化レポート その1「晴れの国の記念日文化」
岡山県で日本記念日協会に認定登録されている記念日は、黄ニラ記念日(2月12日)、ジューCの日(10月4日)、点字ブロックの日(3月18日)、デニムの日(10月26日)、菅公学生服の日(1月25日)など14件(2014年7月31日現在)。その多くが岡山県の名産品であり、世界に誇る発明品などだ。
さらには日本で最初の「記念日の聖地」に選定された倉敷市で展開している観光プロジェクト「記念日をすごすまち倉敷」の活動は新しい観光の在り方として注目を集めている。
岡山県はまさに「記念日文化県」を名乗れるほどのポテンシャルを有していると言えるだろう。
そして、この記念日文化に恵まれた岡山県に暮らして思うのは、県下で登録されている記念日のさらなるアピールと、登録した人同士が緩やかにつながること、新たな記念日を制定、発信することの大切さだ。
「後楽園開園記念日」「きびだんごの日」「鰆(さわら)の日」「うらじゃの日」「備前焼の日」「津山・洋学の日」など、名所名物の多い岡山県ならいくつもの新しい記念日が誕生しても不思議ではない。
記念日が多いということは、そこに歳時性や季節感などを含めた物語があるということ。 日々の暮らしの中に「ハレの日」の記念日がいくつもあると、ワクワク感が生まれ、住んでみたいまちになる。「晴れの国おかやま」をキャッチフレーズに掲げる岡山県なのだから「ハレの日=記念日」をもっと積極的に売り込んでみてはいかがだろうか。
(記念日文化研究所・上席客員研究員 菅野敦也 岡山市在住)